10回目の誕生日を迎えた君へ1998.6.16

u-ta1988  10年前、君はこの世に生まれた
  そして僕たち夫婦は親になった

  親になった喜びやとまどいもつかの間
  君は大きな病院に運び込まれ
  生死の間をさまよった

  君の毎日に僕たちは一喜一憂した
  同時に生命の持つたくましさと
  素晴らしさを教えてもらった


u-ta1989
  そうした僕たちの気持ちを
  決して知ることもなく君は育ってきた
  いや、知らないからこそ
  君の存在はかけがえのないものだったのだ

  あれから10年の時がたつ
  泣く力もなかった君が、よく泣くようになった。
  たくさん笑った
  大人をからかうことも覚えた
  一人前に口答えをするようになった

  u-ta1990

  君が生まれたことによって与えられた喜びを
  なにに感謝すればいいのだろう・・・・

  ・・・・
  これから先の10年
  自分は一人であるということを君は知るだろう
  次々と襲いかかる問いかけに対して
  自分で答えを出していかねばならないだろう
  そして僕たちが何の力にもならないということを
  いやというほど味わうだろう

  僕たちには見守ることしかできない苦しみが
  待ち受けているだけだ

u-ta1991u-ta1992u-ta1993

u-ta1994

  ・・・・
  僕たちがそうだったように
  やがて君も 育てる世代になるだろう
  しかし、いつまでたっても
  僕たちは君の親であり続けよう・・・・

u-ta1995u-ta1996u-ta1997

Happy Birthday U-TA