小学校で集団登校を実施しているところは、どれくらいあるのだろうか?
息子の通う小学校では、年間を通して集団登校を実施している。
各町内を5〜8人くらいの縦割りの登校班を作り、6年生の班長、副班長の元、「一列」に並んで登校していく。
当然、問題もたくさん出てきている。
・下級生の面倒などを全然見ないリーダー。
・弱そうな子に対するいじめ。
・リーダーの言うことを何も聞かない下級生。
・問題が起きても、親同士が何も話し合えない。
・問題が起きても、学校が対応し切れていない。
中でも笑うに笑えない問題として、
・リーダーをみんなが待っていると、リーダーの親が子どもを車に乗せ学校に送っていった
なんてのまであったりする。
・・・そうした中で、集団登校が原因で、学校に行きたくない、という子どもも出てきている。
一方、1,2年生の親にしてみれば、一緒に登校してくれる上級生がいることはとても心強い。
何年にも渡って、集団登校の問題が指摘されていたにも関わらず、小学校は何もしてこなかった。
今年になり校長が代わり、直ぐにアンケートを実施した。
非常に高い回収率とともに、様々な意見が寄せられた。
それを受けて、「登校方法検討委員会」なるものが設置されることになった。
各地区の代表、低・中・高学年の代表、そしてPTA会長、校外指導部長である僕。そして学校側。
で、僕がその委員会の委員長になった。
夏休みの間に何度か会合を開き、2学期から各家庭に具体的な提案をしていくことが決まった。
行き着く所は、「家庭の教育」「親の教育」の問題だと僕は思う。
何はさておき、「学校任せ」の親の姿勢。
「学校が何とかしてくれるだろう」という安直な考え。
「地域」の果たす役割…。
会合の席上、僕は言った。
「学校も親もこの問題を、どこまで取り組み気持ちがあるか、ということが
大切ではないか。親や学校が問われることです。」と。