新学習指導要領

 22日に文部大臣の諮問機関である「教育課程審議会」が「審議のまとめ」を公表しました。
 小難しい言葉はともかくとして、これが一体どういう意味を持つのかを少々・・・・。
1)2002年には学校は「完全五日制」になる。
2)それに伴って、授業内容が、小中学校は2002年から完全に変わる。
   高校の授業内容は、2003年の新入生から順次変わっていく。
3)授業内容は、「教える内容」を減らしていく。同時に授業時数も減る。
    例 小学校4〜6年生
       ・・・・6時間の日が2日、5時間の日が3日
      中学生
       ・・・・6時間の日が3日、5時間の日が2日
4)授業内容は学校の独自性に応じて弾力的に。
5)その他
   入学式、卒業式の日の丸掲揚、君が代斉唱の指導については、「徹底」するように求める。
我が子が苦しんでいる算数を例に取ると  ・・・・( )内は現行実施学年
削除される項目 不等号の式(2年)、単位の換算(2年〜)、正多角形(5年)
台形と多角形の面積(5年)、度数分布(6年)、比の値(6年)
上の学年へ移行 小数や分数の導入(3年)
中学校へ移行統合 文字式(5年)、図形の合同(5年)、
柱体とすい体の表面積(6年)
図形の対称(6年)、縮図や拡大図(6年)、
すい体などの立体図形(6年)、比例や反比例の式(6年)、
物事の起こりうる場合の調べ方(6年)
軽減 けたの多い整数や小数の計算(3年〜5年)
帯分数を含む複雑な分数の計算(4年〜6年)
☆★☆ 問題 だと思う・・・ ☆★☆  
1)高校入試のあり方
学力検査と調査書の学習評定が中心に決まる現状が抜本的に変わらなければ、どーしよーもないでしょね
2)私立中学の44%、私立高校の26%はまだ完全6日制。
私立には「建学の精神」というのがあります。どーするんでしょうかねぇ。調整はつくのでしょうか?
3)大学と大学入試の在り方
「大学審議会」とやらで検討中だということ。高校入試同様、「入るに難しく、出るのに簡単」な今の在り方が変わらない限り、五日制にしようとする意味は空中分解するだろうなぁ。
他にも色々ありますが、学校教育が大きな曲がり角に来ていることは間違いないでしょう。
ニュースにはあまりならないかもしれませんが、基本的な方向は敷かれ動き出しました・・・・。
ところで、今の学習指導要領は、「隔週学校5日制」の元に組まれていないと言うことをご存じでしょうか?
あくまでも「学校6日制」を前提とした授業時間数の計算であり、それに基づいた授業内容なんです。


     文部省の教育課程審議会のURLはこちらです。結構な量です・・・・。