生徒課、生徒指導部、生徒部・・・・などという分掌につくことが僕は多かった。
前の役員さんから「校外指導を担当して下さい」と連絡があった。
「えっ、もう決まっているの?」という思いはあったのだが、「いいですよ」と答えておいた。
そして、新旧役員の引き継ぎの会合。図書閲覧室なる部屋に入っていったら、「校外指導部長 鈴木修」と黒板に書いてあった。「オイオイ、部長なんて聞いてないぞ」と文句の一つも言いたくなったが、その場の何とも言えない和気藹々とした雰囲気に呑まれ(笑)、結局何も言わなかった。
大部分の新しい役員が、「この場に来て初めて自分の係りがわかった」
と口をそろえて言っていた。まぁ、こんなもんだろう・・・・。規約をまともに読んでいない僕も悪いのだし・・・。
僕の役職は「学年代表委員」というもの。
会長、副会長(書記、会計含む)、そして各学年の代表(6名)と各地区の代表(4名)が「運営委員会」を構成し、実際的なPTAの運営をしていくようだ。
で、PTA会長及び、副会長は、「PTA総会において選出」される。
そして「PTA会長の委嘱を受け」て、運営委員のメンバーが選ばれる。 んだそうだ・・・・。
オイオイ、チョット待ってくれ?
僕はPTAの総会の場で、「新校外指導部長」として方針をしゃべるんだぞ!!!
僕は一体、いつ、どこで、誰によって決められたんだよぉ??????
PTA総会には、毎年出席している。で、毎年、同じ光景が繰り広げられる。
壇上には、市旗、と「日の丸」と校旗が掲げられている。
PTA会長や、新任職員は壇上に上がる際、皆、「日の丸」に向かってお辞儀をしていく。
毎年、毎年、何だこれは!と思いつつ、言う場所もなく、言う気力もなく(こっちの方が強いか?)、黙っていたが、今年はそういうわけには行かない。
卒業式、入学式は学校行事、だとか教育委員会の何タラで、恐らく何を言っても相手にされないだろうなぁ、と思う。
でも、PTAの総会は、学校行事でも何でもなく、錦の御旗の「学習指導要領」にも規定はない。
あくまでも、PTAは自主的な組織のはずである。・・・・違ってるかなぁ・・・・?
この問題は、来年の総会までにキチンとしたいと思っている。 < これ「公約」だな(笑)
戦後、日本の教育現場において、「PTSA」という組織が生まれた時期があったという。
PTAではなく「PTSA」。
この「S」は勿論、「Student」 の「S」。
学校運営に対して、「親」と「教師」と「生徒」が一緒になって考えていこう、という組織らしい。
なぜ、そうした組織が生まれ、消えていったのかは詳しいことは知らないが、「PTA」と言うものを考えるとき、「PTSA」ということも視野に入れる必要があると思うのだった。
今まで僕は、 PTA役員をお願いする立場に長いこといた。
どうしても教師の側から、PTAを見てきたような気がする。
だから、今、親の立場からPTAなるものに関わることができて、とてもウキウキしている。何が見えてくるのだろうか?学校の何が見えないのだろうか?と・・・・。
「義務教育」は「親が子どもに教育を受けさせる義務」であることはご承知の通りだが、ただ単に「教育を受けさればよい」という狭い意味ではなく、子ども達に人としての発達を保障する義務、なのだと思う。
そう考えると、このPTAは親の義務を遂行する絶好の場所だと思うのだが・・・・・。