高校三年生’89

詩・曲 OSM
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1、「今年の一年生、生意気よ」って 言われてから二年たって
  とうとう上はいなくなって 下ばっかり
  わたしは言ってやる「アンタ生意気よ」って

    高校生活も残り一年 青春しなくちゃ18歳
    勉強なんてやってられない 
    遊びが わたしの人生 わたしの生き甲斐 わたしの命

   とか何とかかんとか言っても 三年だから
   少しはまじめに考えないと いけないのかしら?
   家に帰れば「勉強しなさい!」「アンタは何になる?」
   「もう子どもじゃないんだから!アンタの人生だから!」

    漢字の書き取り 割引計算 清少納言に紫式部
    WHOにILO
    アメリカの大統領は?日本の総理大臣は?
    宮崎務に一般消費税

2、朝から晩までおんなじ仕事は とても耐えられない
  読み書きそろばんコンピューターは 全然駄目で
  わたしは日曜祭日は休みたい
  だからと言ってプータローはやってられないし

  「清く正しく明るく美しく!」「青春時代は還っては来ない」
  先生は口を開くとそう言って
  毎日毎日わたしたちにハッパをかける

    周りの焦る姿を見て わたしもあせる
    でも どうしてこんなに面倒くさいことだらけ
    求人票に 履歴書に 就職説明会
    志望動機に お辞儀の仕方に 三者面談・・・・

   返事は真っ直ぐ相手の目を見て 背筋はしゃっきりと
   両手は膝の上に軽く揃え
   お辞儀は首だけ曲げないように 靴のカカトは踏まないで
   それから髪の毛も真っ直ぐに

  ・・・・赤い夕日が校舎を染めて楡の木陰に弾む声・・・・

3、いつか素敵な彼が現れて 結婚したら仕事をやめるわ
  可愛いエプロン 可愛いお部屋に 可愛い赤ちゃん
  可愛い奥さんでいられればいいの

  大好きな人のためにわたしは尽くすの
  それがわたしの夢なの 願いなの
  確かに仕事も大事だけれど
  それよりも 愛は地球を救うのよ〜

   残り少ない高校時代
   大切に大切に過ごして行かなくちゃ
   友達、恋人、遊びに部活に 少しは勉強
   もう子どもじゃないんだから 自分の人生だから